東京本社 製本
製本って?
(株)テイク・フォト・システムズでは自社で運営している写真スタジオ武蔵野創寫舘や外部の写真室のフォトアルバムを手作業で製本しています。アルバムは基本的にどれも一冊だけのもの。お客様が選んだアルバムの種類によってページ数や加工方法も異なります。納期に合わせた進捗状況の管理力、正確な作業を効率的にこなす力が求められます。
どんな人が向いている?
求められる能力
ハンドメイドを趣味でやっていた、美大や美術系専門学校出身など手でモノを作ることが好きな人、手先が器用で真面目な人が向いています。たとえ1mmのズレでも、重なるとアルバムの仕上がりが悪くなりますので自分に厳しく、正確かつ確実に作業できる方に向いている仕事です。
なお、一日中手を動かし、作業内容によっては立って作業する機会も多くありますので体力も必要です。また大型プリンターなど機材の管理やメンテナンスも行いますので、わからないことやうまくいかないことが起きても自分で調べたり、他の方法を試す粘り強さも必要となります。
アルバムをきれいに製本できた時のやりがいは感無量
製本の仕事について
その日の段取りは専用システムを使って予定を組みますが、当日ではなく翌日以降の出荷を考慮して予定を組みます。段取りはオーダーごとの各工程での時間管理を行います。アナログの手作業だからこそデジタルできっちり管理するという段取りが重要なんです。
作業の最初はアルバムのページ・表紙を社内のプリンターで印刷します。そのプリンターのメンテナンスも製本スタッフの日課です。製本ではプリントへのラミネート、アルバム製本、表紙作りなどを手がけます。ご注文の内容と間違いがないようにアルバムレイアウト担当・レタッチ担当・そして製本担当の3重構造でチェックするようにしています。製本スタッフとしては、製本段階で血眼になりつつ(笑)確認をするようにしています。出荷作業では制作したアルバムをしっかりと梱包し、テイクが運営する写真館や外注していただいた他社の写真館・ホテルのお客様へお届けします。時には、より良い商品を作るために制作工程の改善なども行います。この改善の工程が、大変だけど実はなかなか魅力的なんです!
製本担当の魅力とは
テイクの製本担当の魅力は、やはりこのご時世で機械ではなく手作業でアルバムを仕上げられるところだと思っています。慣れるまでには時間も手間もかかりましたし、「なかなか一人前になれない」と焦って辛い日々もありましたが、仕上がって完成したアルバムを見た時はとても嬉しく感じました。手数をこなしていくうちに、「ここを変えたらもっと良くなるな!」とか「ここをこうしたら効率が上げられるのでは?」と気づいて、実際に変えてみたら見通しどおりに改善できた時の喜び、商品をより良い形で仕上げられた時のやりがいを肌で感じられるのも魅力の一つではないかと思います。もちろん、魅力的とは言ってもう成功して喜んで「はい、よかったね!」となる…というだけの訳ではなく、上手くいくまでの過程でかなり試行錯誤しますし、上手くいかないことも沢山あります。でも、テイクはそうして、自分の能力を伸ばしていける場所だと思います。
この仕事の大変なところと好きなところ
やはり一番大変だなと感じるのは、パソコンでの制作と違い手作業だとやり直しがきかないところです。例えばイラストだって絵の具で描いてるとctrl+zなんて使えない、みたいな当たり前の話ですが(笑)。やり直しや失敗の原因の中で一番多いのが、素材のクセなどを修正しきれていないケースです。もちろん素材のクセを抑えるために湿度と温度を管理した状態で製作を行いますが、素材のコンディションを整えたり管理しても防ぎきれないクセなどを調整したりするのが、想像以上に大変です。